毎日、怒ってばかりで悪影響がないか心配。子供と良い関係を築きたいと思っているのに・・・。どうしたら怒らずに関われるのか知りたい。
怒ってやらせたり、やめさせたりするのが日常的になっていてとても疲れる。子供が反抗的な時は特にイライラが募ってしまう。
こんな時はお互いに慢性的な肯定不足に陥っていて、悪循環になりやすい。現状から緩やかに脱していくために気にかけたい事は、以下の5つ。
2. 子供のために無理してやらない
3. 怒る以外の関わりでバランスをとる
4. 自己否定しながら子供を肯定しようとしない
5. 時間による解決もあると知っておく
1. 子供ができているかどうか?到達点ばかりに気を取られない
子供があることについて出来るかどうかに注目するあまり、できなさを受け入れられず怒ったり、場合によっては自尊心を傷つける対応になってしまうことがあります。
- トイレトレー二ングで周りの子より遅いことを気にしすぎて、お漏らしをひどく叱る。
- 「小学生にもなって、〇〇できないなんて恥ずかしいよ」と言ってしまう。
親の焦りのために、否定的な関わりが重なると、子供がその子らしさ(可愛らしさ)を出しづらくなり、日常の関わりがしんどくなってしまいます。
これを避けるには、自分の中にある“理想の子供像”を捨てることです。そのコツは、まず自分自身に課している「こうあらねば」から自由になり、できていないこと、苦手なことも「大丈夫」と自分の一部として受け入れてしまいます。できないことを嫌わなくて良いのです。
2. 子供のために無理してやらない
“子供のために”が全く子供のためになっていないなら、疲れ・イライラの元となります。幼い子供は特に、何かしてくれるからお母さん・お父さんが好きなのではなく、あなただから好きなのです。
キャラ弁や可愛い髪型など、イライラしながらするくらいならしない方がいい。
疲れているのに週末に遠出しなくてもいい。
自己犠牲しつつ子供と良い関係性を築くのは難しいです。無理してやらない必要はありません。自己犠牲しながら感謝されないと「あなたのためにやっているのに!」と怒りに変わる場合もあります。
3. 怒る以外の関わりでバランスをとる
怒ることで否定を重ねていると、怒られたからやる、怒られたからやめる、という行動を身につけます。本来、子育ては健康的に自立を目指すもの。自分で判断する経験を奪ってしまうと、独自の判断基準を持たないまま大人になってしまいます。
「怒ることをゼロにする」ではなく、肯定的な関わりの割合を少し増やしていく。否定の比率を下げる、和らげるイメージです。大げさな表現や無理やり褒める必要はなく、生活の中で、ケアのいくつかを丁寧にしてあげる方法があります。
- 髪の毛を乾かす時、丁寧にドライヤーをする
- ハンドクリームを塗ってあげる
- お風呂で肩もみする(ほとんどくすぐったがる)
4. 自己否定しながら子供を肯定しようとしない
簡単に言ってしまうと、自分が元気な時は多少めんどうな事も出来てしまったり、乗り越えられるけれど、元気がない時はそれが難しくなります。
「自分は怒ってばかりだ」「子供がかわいそうだ」「心配だ」という気持ちの時は、自分に対して否定的になっています。
親自身の心の中に「私は大切にされている、大丈夫、感謝されている、価値がある」こういう思いがあれば、子供の現状の出来ていない部分に注目せず、過去から現在の成長に目を向けるられるようになります。
この種のポジティブな感情はどのように得られるのでしょうか?これは人にもらってもいいのです。
- 髪を切った時に「髪切ったけどどうかな?」とパートナーや友達に聞いたら「いいね、似合ってる!」と言ってくれた。
- お菓子を作って(買って)お友達に分けてあげる。「ありがとう、美味しいね!」と言ってくれた。
- 子供を預けて一人で近所の温泉へ。自分をもてなす。
程よく自分を元気にしながら子供と関わる方が、無理なく心地良い関係を目指せます。
5. 時間による解決もあると知っておく
親がどれだけ働きかけようと、どうにもならないことは多々あります。個々の個性や発達スピードはそれぞれ違うので、待つ以外ないこともあるものです。
今を20年後から眺めてみたら、どれほどのことか?もしかしたら怒るほどのことでもない?と感じるかもしれないですね。
「時間を味方につける」のも良い方法です。
おわりに
人と人の関係において、すぐに劇的に良くなることはありません。現状、子供が駄々をこねたり、反抗したりで、可愛く思えないような状況になっていたとしても、それは、そうせざるおえないから、そうなっています。
子供も大人も同じで、肯定的に関わってもらえないと、否定的な関わりでももらえないよりはマシ、と怒られたり、嫌がられるような態度を出してしまうのです。
ここに挙げたもので出来そうなものがあれば、緩くやってみてください。無理なことはやらなくて大丈夫です。
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