小学生の子供が話を聞かない時に親がするべきたった1つのこと

子育て

子供に話しているのに全然聞いていなくて、そのうちその態度にイライラしてくる時がある。話を聞いてくれるようになるにはどうしたらいいの?

 

親がするべきたった1つのこととは、聞き役に徹することです。聞くと一言でいっても、注意すべき点や、やり方にポイントがあるので、説明していきます。

 

1. 話を聞かない原因について考える
2. 子供が何を言っているのかを聞く
3. 聞いた上で、子供が取りやすい言葉を返す
4. すぐに結果が出ないと思っておく
5. 聞くことで子供の主体性を尊重する

1. 話を聞かない原因について考える

 

話の聞き方では、やってはいけないものがいくつかあり、親子関係でやりがちなのは、提案・指示・命令・馬鹿にする・ごまかす、など。

 

子供本人は自分で考える能力があるにも関わらず、そのような親の言動に触れると、聞き流すか反発するようになります。

 

反発されて「その態度はなんだ!話を聞きなさい!」と言っても、ますます子供は聞けなくなってしまいます。

 

親側が変われる部分を探す方が、子供を正そうとするより、対立なく関係性を変えていけます。

 

2. 子供が何を言っているのかを聞く

 

コミュニケーションが上手くとれない時、キャッチボールに例えれば、胸元に投げこんできたボールを、取りづらい所に投げ返す、もしくは、叩きつけて返すなどしていて、やられた方は嫌な気分になります。

 

こんなやりとりはありませんか?(は適切な言い換えです)

 

子「今日のご飯なぁに?」

親「いいから、手洗って手伝いなさい!」→「カレーだよ」

 

子「もう宿題終わったよー」

親「明日の準備も終わらせちゃいなさい!」→「頑張ったね」

 

子「小さいタオルどこにあるんだっけ?」

親「ちゃんとしまってないから分からなくなるんでしょ!」→「2番目の引き出しにない?」

 

子「今日なに着ていけばいいかなー?」

親「なんでもいいよ」→「今日は20℃まで上がってあったかいみたいだよ」

 

例に上げたやりとりでは、拒否されたように感じるのではないでしょうか?先ずは、何を言っているのか、話す側ではなく、聞き役になって、1つ1つ言葉を返す必要があります。

 

言葉が平行に行き来するようなイメージです。

 

3.  聞いた上で、子供が受け取りやすい言葉を返す

 

上の例にも挙げた通り、親の言葉を書き換えた先には、指示や命令、相手を否定する言葉を含みません。過干渉的にベタベタした言葉を言うでもなく、やりとりがサラサラと引っかかりなく流れます。

 

子供が質問している? 甘えたい? 労ってほしい? 手伝ってほしい? 様々な目的を持って言葉を発しています。表情や仕草、声の感じから読み取れるのであれば、その気持ちに沿った言葉を返すように意識してみると良いでしょう。

 

4. すぐに結果が出ないと思っておく

 

親側が意識して言動を改めても、良い変化がすぐに起こるわけではありません。子供に口答えされたり、聞く態度がなってない、と正したくなるかもしれませんが、相手を変えようとすると、“あなたが悪い・間違っている”というメッセージを受け取って、心を閉じてしまいます。

 

話を聞ける、の前には、話を聞いてもらっている、という段階が必要です。すぐに結果を求めず、日々の生活の何気ないやりとりを積み重ねることが大切です。

 

5. 聞くことで子供の主体性を尊重する

 

子供は自分の意思や意欲があり、それを表現できます。子供の話を聞くことなく、指示・命令をすると、自発的に何かをする意欲を奪ってしまいます。表面上は聞いているようで、うっとおしいので聞き流している、といったことにもなりかねません。

 

大人がまず否定せずに聞くと、聞いてもらえる心地よさを知り(親が子供に全面同意する訳ではなく、子には子の感情、思考があると認める)、親や他人に対しても聞く態度が少しずつ身についていきます。

 

やらせるのではなく、自分でできるようになるのを待つ必要があります。

 

 おわりに

 

子供を聞き上手にするには、親が聞き上手であることです。「話を聞いて!」といったところで、どうしたら良いのか分からないのです。子供は言っていることよりも、やっていることを真似するそうです。

 

言葉のぶつけ合いにならないよう注意し、親が聞き役に徹することから始めると、子供の聞く力の成長を後押しすることができます。

 

 

 

 

 

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